好奇心の強いあるぱか

雑記。料理/グルメ/在宅ワーク等の記録です。飽き性なので、とにかく色々やってみたい。

【感想】職場での人間関係・自己分析のヒントに。『あなたの知らないあなたの強み』

目次

どんな内容?—目次—

1章 自己理解 あなたの強みの活かし方

2章 他者理解 上司を味方につける方法

3章 組織理解 目指すべきリーダー像

 

こんな人にオススメ

・職場で上司や部下との関係に悩んでいる人

・組織をどうまとめていくか悩んでいる人

・就活や転職活動中で、自分の強みを客観的に言葉にしたい人

・自己分析や他者理解に興味がある人

人間関係で悩みを抱えている方はもちろん、就職や転職のために自己分析をしたい方、組織をまとめていく立場にある方にもオススメの内容です。

 

FSS理論とは?

本書では、FFS理論という方法を用いて、人間の個性を5つの因子で分析しています。

何がストレスになるかは一人一人違います。

そういったストレスの原因となる環境や刺激に対する感じ方や捉え方の特性を、5つの因子として計量化したのがFSS理論だそうです。

 

5つの因子とは、

凝縮性(頑固でこだわりが強いタイプ)

受容性(優しく柔軟に相手を受け入れるタイプ)

弁別性(合理的で白黒はっきりさせたいタイプ)

拡散性(活発で興味をもつとすぐ行動するタイプ)

保全性(慎重で安全第一、コツコツが得意なタイプ)

 

診断では、簡単な質問に直感で答えていくことで、①~⑤の因子ごとに点数が出ます。合計点が高い上位3つが、自分の個性に影響を与えている因子となります。

ちなみに私は②受容性>⑤保全性>③弁別性でした。

特に、②受容性と⑤保全性の数値が高かったです。

これは日本人の典型パターンだそう。

『宇宙兄弟』で言えば、主人公ムッタと同じみたいです。

 

FSS理論について詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

human-logic.jp

無料の簡易診断はこちら↓でできますよ!

自分の強み、弱みが1分の簡易診断で分かります。

www.ffs-uchukyodai.com

 

読んで得られるもの

本書を読むことで、

自己理解

他者理解

が進みます。

FFS理論の個性分析によって、自分や相手の「優れた点」「こうされるとストレス」といったことが理解できます

それに加えて、ストレスがかかった時に現れてしまう弱点についても知ることができます。

 

自己理解

自分の性格って、周りから言われて気が付くことがありませんか?

私は本書を読んで、自分でも気づいていなかった自分の強みが言語化されていく感覚がありました。

元気が出ます。少し自分に自信が持てます。

自分が向いている仕事や、集団の中でどういう立ち回りをすればいいかも見えてきます

逆に、自分の弱点も分かります。

こうならないように気を付けよう、という人間関係における指針になります。

そして、こういう弱みがあるから、ここは他人に助けてもらおうという考え方もできます。

 

他者理解

相手の性質を知ることで、誤解を避けられるんですよね。

「相手は良かれと思ってこうしてたんだ」

「相手はこうされるのが苦手なんだ」

「相手の行動はこういう考えからだったのか」

戦いにおいてはまず、「敵を知る」ことが大事ですよね。

人間関係においても、相手の性質を知ることで、対処の仕方が分かります。

これは、リーダーという立場でチームメンバーの個性をどう活かすかという点においても役立ちます。

 

職場の人間関係のヒントに

「上司に仕事をいつも丸投げされる…もっと細かい指示がほしいのに…」

「上司がぶっきらぼうで怖くて話しかけられない…」

「上司との意見が合わない…どうせ話しても分かってくれないだろう」

「部下が指示通りに動いてくれない…サポートしているつもりなのに」

上司・部下との相性が合わないと、このような気持ちを感じてしまいますよね。

しかし、相性が合わない上司とも、関わりを避けることはできません。

部署異動という手もありますが、それもすぐに叶うわけではありません。

そこで、本書での他者理解が役立ちます

相手がストレスに感じる言動を避けることができたり、相手がされて喜ぶことが分かる。

相手を苦手だと感じていたのはきっと、自分のタイプと真逆で理解ができなかったからです。

「理解」ができると、冷静に対処できます

・話を聞いてくれない上司にどう対処するか

・自分とはタイプの違う部下の動機付けをどうするか

など、行動の指針が得られます。

 

チーム作りのヒントに

このFFS理論での個性分析は、チーム作りにも役立ちます。

実際、ソニー、ホンダ、LINEなど、800以上の企業がこのFFS理論を採用しているそうです。

同じタイプの人間ばかりが集まるよりも、様々な人間が集まる方が、良いチームになります

なぜなら、弱い部分を補い合うことができるから。

そのためには

・それぞれのポジションの決定

・誰と誰をペアにするか

などが重要になってきますよね。

そしてその中で、「自分はリーダーとしてどのような役割を果たせるのか」。

本書では、第3章で各タイプごとに目指すべきリーダー像が述べられています。

各タイプの

リーダーとしての強み

気を付けるべきこと

がまとまっていて参考になります。

 

就活・転職の自己分析に

私がこの本で一番共感したのは、筆者の「自己理解が人生の基盤」という考え方です。

筆者は今まで約1000人の経営者に会ってきたそうですが、成功者たちには共通点があったと言います。

それは自分の強みを理解している」「弱いところは仲間に補完してもらう」ということ。

逆に、悩み苦しんでいる人は、「自己理解が不十分」「自己理解が間違っている」という共通点があったそうです。

「こうありたい」と思うことで、自分自身に嘘をついてしまう

自分に合わない環境に身を置いてしまう

私は、自分の転職活動を思い出して、非常に、心に刺さりました。

転職した当時は「これがやりたいことだ」と思ってやる気に溢れていたけれど、やめた今思えば、自分には合っていなかったなと感じます。

多分、早く内定もらわなきゃという焦りも大きかったのだと思います。

結果、今はその仕事を3ヶ月でやめてしまいましたが、後悔はしていません。

自分のやりたい方向に進んでいると思えているから。

この件を通して、自己理解は本当に大切だなと実感しましたね。

これから、就活や転職をされる方にも、自己分析は本当に大切にしてほしいと思います。

 

職場の人間関係がつらすぎる方へ

もう、上司と話すのも嫌で嫌で、精神的に追い詰められてしまっている方。

退職代行という選択肢もあります。

私は退職代行を使ってやめました。

もちろん、人間関係を改善できるのであればそれが最善ですが、あまり、無理しすぎないようにしてくださいね!

malpaca.hatenablog.com